【世界一周】ヴィパッサナー瞑想から3日で逃亡した話

ナマステ〜!リアルタイムはエジプト!ぷーやんです٩( ᐛ )و

インドでやることのひとつ、“ヴィパッサナー瞑想合宿”に参加してきたYO!

が、3日目にしてギブアップ。

一緒に参加したねーやんは全然平気そうだったけど、わたしには耐えられなかった…。
そのことについてなるべくネガティブにならないように書こう…とは思いつつもやっぱりわたしはヴィパッサナー瞑想が合わなかった人なのでどう書いてもポジティブには伝えられそうにありません。

たぶんこれを読むとやる気がなくなっちゃうと思うので、これからやる予定の人は読まない方がいいと思う。

全日程やりきって素晴らしい体験ができたという人もたくさんいるので、こういうふうに受け取る人もいるんだなーくらいの気持ちで読んでもらえると嬉しいです。

ヴィパッサナー瞑想って?

日本ヴィパッサナー協会より引用

「ものごとをありのままに見る」という意味のヴィパッサナーは、インドの最も古い瞑想法のひとつです。この瞑想法は2500年以上も昔、インドで、人間すべてに共通する病のための普遍的な治療法、すなわち「生きる技」として指導されました。
ヴィパッサナー瞑想法は合宿の十日間コースで指導されます。参加者は、10日の間、瞑想法の基本を学び、この技の恩恵を実感できるように十分に実践します。

10日間といっても受付やオリエンテーションのある0日目に始まり、終了するのは11日目になるので実質12日間の合宿。
合宿中は携帯も使えなければ人との接触も禁止だけど10日目には解禁されるらしい。

一日のタイムスケジュール

午前4時~4時30分:起床
午前4時30分~6時30分:瞑想
午前6時30分~8時:朝食と休憩
午前8時~9時:グループ瞑想
午前9時~11時:瞑想
午前11時~13時:昼食と休憩
午後1時~2時10分:瞑想
午後2時30分~3時30分:グループ瞑想
午後3時30分~5時:瞑想
午後5時~6時:ティータイムと休憩
午後6時~7時:グループ瞑想
午後7時~8時30分:講話
午後8時30分~9時:グループ瞑想
午後9時~9時30分:就寝

ちなみにティータイムが夕飯にあたるんですが、2回目以降の人はレモンウォーターだけで初参加の人はカレー粥が出てました(お粥までカレー…( ´△`))

合宿中のルール

・人と話さない
・人と目を合わさない
・読書や読み書き禁止
・音楽などの娯楽も禁止
・お酒やタバコ、ドラッグ禁止
・男女の接触も禁止

男女の接触っていうのは、もちろん性的接触だけじゃなくて同じエリアにいるのもダメで、敷地内が完全に男性エリアと女性エリアが分かれてました。
グループ瞑想は瞑想ホールで一緒に行うんですが、唯一同じ空間にはいるものの入口も男女分かれていてかなり徹底されてる感じ。

電子機器もNGだったので受付の時点でスマホとパスポートを預けます。
その際、一緒にウクレレを預けている欧米人がいてちょっと笑いましたw
なぜ持ってきたんだろう…

耐えられなかった理由

宗教的だった

宗教を否定するわけじゃない。世界には色々な宗教があってそれによって救われる人々がいることは知ってる。
だけどわたしは“無宗教国家”と言われる日本で育ったから宗教とは無縁の生活を送ってきたし、関わるといえば祖母の家でお仏壇に手を合わせるか法事に参加するくらいしかない。

クリスチャンみたいに教会には通わないしムスリムみたいに金曜のお祈りもしない。
信仰心は大切かもしれないけど、何か一つを絶対的に信じるという行為には恐怖に近いものを感じてしまう。

ヴィパッサナーはそれを目的とはしていないと言っているけれど、みんなでホールに集まり祭壇(というか椅子)に指導者が座って瞑想するという形が教祖様感があってわたしにはダメだった。

ゴエンカ氏の声が怖い

もうこればっかりはどうしようもないと思うんだけど、ところどころ流れてくるお経のような呪文のような音声が非常に不快。
元々低い声が怖くて嫌いなんだけどこれが流れる度に嫌な気持ちになって無理。

部屋が暗い

部屋はもちろん、ダイニングの灯りが暗い。
寒い上に暗いなんて、ただただ気持ちが沈むばかりでこのままだと鬱になると思った。

シャワーがない

シャワースペースにあるのは蛇口とバケツ、そして桶。しかもお湯は出ない。
こんなこと…と思うかもしれないけど、気温8度という寒い中シャワーで身体を温められないのはかなり厳しい。

唯一バケツにお湯をもらえたので、これも修行だとタオルを絞って身体を拭いていたけど10日間頭洗えないのは無理だと判断。

1日中頭がボーッとする

瞑想すると眠くなる。眠気と闘うのも修行のひとつだけど、負けて寝てしまうことが多く結果的に1日中寝てるような状態に。
ずっとボーっとしていて頭が痛くて夢遊病みたいだった。

ご飯が合わない

朝ごはんはミルク粥とフルーツ。たまにターメリックライス。
昼ごはんは水っぽいカレーと生野菜ちょっと。あとカレーのスープ。
夕飯はカレー粥ちょっと。
カレーそんなに好きじゃないし、ミルク粥は甘くてダメでした…わがままばかりでごめんなさい。

常連のおばあさんが怖い

最初の説明で「自分を律せるものは自分」と言われていたからしんどくなっても自分のペースでとりあえず10日間やりきることを目標にしていた。
だがしかし、そんな考えは1日目にしてぶち壊される。

まだ病み上がりな上にゴエンカ氏の声で気分が悪かったので、グループ瞑想に参加せず部屋で休んでいたら激しくドアを叩く音が。
開けるとそこには無表情のおばあさん。目を開けてはいけないというルールをガン無視して瞑想ホールに来いと目で合図される。
行きたくなかったけどわたしが行くまでドアの前から動いてくれそうになかったからしぶしぶ上着を着て行こうとしたら「早く来い」と無言の圧力。

いや、上着くらい着させてくれよ。

制限された生活が息苦しい

旅に出て4ヶ月。誰にも指図されず制限されず自分の好きな時に好きなことをして過ごしてきて、いきなりすべてを制限されるのは無理があったと思う。
本当に息苦しくて「あと1日でもこれを続けたら死ぬ」と思って逃げ出した。

一応良かった点…

素材の美味しさに気付いた

粗食だった分、お米の甘さや野菜そのものの美味しさを感じることができた。

野生のリスを近くで見れた

自然豊かな敷地だったので休憩時間日向ぼっこしてたら目の前をリスが走り回ってたのが可愛かった。

自分の苦手に気付いた

狭くて薄暗い部屋が苦手とかホットシャワーが自分の生活にはなくてはならないことを知った。

感想

ヴィパッサナー瞑想に参加しようと思った理由は、自分と向き合うことが必要だと思ったから。
参加を決めたときは旅のモチベーションが下がっていて、世界一周という夢を叶えてるはずなのにちっとも楽しくなくて行きたかった国もどうでもよくて自分がどうしたいのかわからなくなってた。

参加すれば答えが見つかる気がしてたけど全然そんなことなくて、何かを期待して参加するのは違ったように思う。

参加する理由は人それぞれなんでもいいと思うけど、いいことを書いてあるブログだけを鵜呑みにして参加することはおすすめしません。

インドで出会った方の知り合いで参加してうつ病になっちゃった人もいるらしく、実際参加者に目が虚ろで精神を病んでいるような人もいたし、人によってはよくない影響を受ける可能性もあることを知った上で参加を検討もらえたらと思います。

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